視覚障碍者の人への上手な道の案内の仕方。こういう伝え方はNG。

こんにちは。
たかほしです。
全盲の視覚障碍者です。
今回も視覚障碍者あるある、
感じたことに関してブログで発信したいと思います。

「ぶっちゃけトーク」。こういう案内はNG。

道を歩いていると、
色んな人から声をかけてもらいます。
僕は白杖を持っているので、
猶更をかけてもらうことが多いです。

感謝ですね?
そして、道に迷ったり、
目的地に行く途中で、道がわからなくなる時もあります。
その時に通りがかりの人に声をかけて道を教えてもらいます。

すごくありがたいですよ。
優しい人が多いですね。

しかし、残念なことがあります。
それが視覚障碍者への案内の仕方が正直に言うと
「下手くそ。」と言うことです。
気分を害する人は多いかもですが、
事実ですので、言わせていただきました。
「何が問題か?」といえば、
道を答える時にに、
「あっち。」「こっち。」
「そっち。」「あちら。」と答える人が多いです

こういう答え方は
健常者の人には問題ないのですが、
視覚障碍者は「あっち。」「こっち。」と答えられても見えないのでわからないのです。
「応える。」
ということは
これだけに限らず
共通していることがあります。

それが、「相手の目線に立って答える。」ということを教えられているはずです。
見えているあなたの主観で答えるのは、
配慮が欠けています。
「白杖を持っている。」ということは、
「日常生活に対して支障がある。」というなのです。

正しい答え方。

「どうやって答えたらええねん?」と思う人がいるはずなので
それについてお答えします。
それは明確な方向や、
時計形式で答えると、
視覚障碍者の人は想像がしやすくなります。
絶対に「あっち」、「こっち」という答え方はNGです。
応え方は視覚障碍者が今立っている方向性を正面と考えます。
視覚障碍者の正面から右側に目的地があるとしましょう。
こういう答え方は、
視覚障碍者の人から見て右側は
時計形式だと3時方向なので
「3時方向に行けばローソンがあります。」
斜め左であれば、
10時あるいは11時方向になるので
「10時方向に温泉があります。」
「11時方向に行けば病院がありますよ。」と答えると親切です。

更に、「あなたから見て。10時方向に目的地がありますよ。」というように、
主語に「あなた」と言うと、
「自分を主語にされている。」
「めっちゃ嬉しい。」という気持ちになることでしょう。

ちなみに、僕は嬉しいですよ(笑)

そして、視覚障碍者の人ので直接目的地を教えてあげれば
本当に親切だと思います。
案内者が視覚障碍者の人の手を借りて
目的地に手を差してあげれば
視覚障碍者の人は喜ぶはずです。

しかし、この時には注意点があります。
いきなり、手を持ったり
触ったりすると
視覚障碍者の人はビックリしちゃいます。

ですので、手を持つ時は
「手を触るね。」と一言声をかけるようにしましょう。
そして、手を持って、
「11時方向に目的地があります。」や、
「今差している方向に目的地がありますよ。」
と教えると
想像が更につきやすくなります。
ここまで案内上手になれば
視覚障碍者の人から喜ばれる人へと変わりますよ。
ぜひ、案内上手を目指していただけるとありがたいです。

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