全盲だって自力で道を歩くことができる。どのようにして道を歩いているかを教えます。

こんにちは。たかほしです。
全盲の視覚障碍者です。
全盲になって10年が経過しました。
それでもまだまだ不慣れなところがありますが、楽しく生活しています。
今回は「全盲の僕がどのようにして道を渡るか?」ということについてお伝えします。

道の歩き方は建物を伝って歩く。

僕は道を歩くときは必ず建物を伝って歩きます。
建物を伝って歩くメリットまっすぐに歩けているのが明確になることです。
その一方でデメリットとしては、障害物や物に当たりやすくなります。
そして、、伝って歩くことに慣れてしまうと危険です。
それはなぜかというと、斜めに建物が建っていた李するとパニックになってしまうからです。
俗に伝え歩きに依存して言る状態になるのでこれは危険です。
全もの僕はどうやってを伝っていくのかというと、白杖の先っぽで把握します。
白杖がに当たれば道の端っこと判断します。

建物に伝う歩き方だけでは危険なので次の歩き方をします。

道の真ん中で白杖をタップして歩く。

道を歩いているとどうしても道の真ん中を歩かないといけなくなります。
それが車道と歩道が一緒になっている道などです。
僕はこの時には白杖をタップして歩きます。
やり方としては、自分の体の前に白杖を置いて、その状態から白杖を左右にタップしていきます。
それを歩く方向に向かってひたすらタップしていくのです。

タップ形式で歩くとスムーズに歩くことができますが、デメリットとして方向が崩れやすくなります。
僕は見えないので自分ではまっすぐ歩いているつもりでもいつの間にか方向が崩れて気づいたら車道に出ていたり、斜め前になっていたりなど必ずどこかで方向が崩れてしまうのです。
僕は毎回方向が崩れてしまうのでタップ形式での歩行はしないのです。

声をかけて助けを求める。

僕は初めて行く場所や信号や交差点を渡る時、方向が崩れた時は必ず周囲の人にをかけて助けを求めます。
声をかけて返事がない時もありますが、それでも粘ります。
だって自分のを守りたいし、助けを求めることってカッコ悪いことではないのですからね。
助けてもらったら「ありがとうございます」でいいと思います。
本当に長い時間助けてもらったら気持ちとして飲み物代を渡すようにしています。
相手から断られるかもですが、気持ちを示すことって大事ですし、「ありがとう」っていう感謝の気持ちを伝えることは大切です。
この気持ちをしっかりと持っていれば、相手も嫌な気持ちにはならないのです。

全盲だって一人で道を歩くことができる。

よく「全盲なのに偉いね」
「全盲なのにすごいね」
と言われることがあります。
褒めてもらえることは非常に感謝しています。

しかし、僕も最初からすごかった訳ではありません。
何度も歩行訓練をして練習してきたからこそ、こうして一人で道を歩くことができるのです。
信号で道を渡る時は、相手の足音がしたら
「信号は青かな?」や
道で停まって喋っている人がいたら、「今は赤やな」と見分けます。
途中で道を渡る時に道の前後から走る音が聞こえたら
「今道を渡るのはやめようかな?」と判断しています。

仲には信号無視をする人もいるので、この時は通りがかりの人に
「信号が赤か?青か?」と正直に聞いています。

目的地に行くときは、上記のように聴覚を頼りにしたり、それ以外にも嗅覚も頼りにしています。
このように視覚以外にも判断基準があるのです。

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