(実体験あり)視覚障碍者がゲームをプレイすると、最強な理由(ゲームをする前は依存体質だった)

こんにちは、全盲になってもゲームをプレイしているたかほしです。
全盲になってゲームをやり始めて今年で3年目になりました。あっという間にこれだけの月日が経ったことに対して正直自分でもビックリしちゃっていますよ(笑)。
今回は「視覚障碍者がゲームをすると最強な理由」について書いていこうと思います。
この記事を読んで頂くことで、きっとより多くの視覚障碍者の人がゲームに対する考え方が変わると思っていますし、何よりもゲーム業界が潤うと思います。

ゲームは楽しいツール。

これは僕自身弱視時代からゲームをしているからこそ強く伝えたいことです。
ゲームは本当に楽しいですし、何よりもクリアした時の喜びは大きいものです。
中には「ゲームなんてただのストレス発散のためのツールでしょう!」という意見もありますが、そういう人に強く伝えたいことがあります。
ゲームはストレス発散をするためにあるツールではありません。成長を育むためには非常に必要なツールなのです。
それについてこれから伝えていきたいと思います。

ゲームをすることへの7つのメリット。

ゲームをすることへの最大のメリットは次の通り。
考える能力が身につく
挑戦意欲が増す
諦めない精神が自然と身につく
できない理由を探すのではなく、できる理由を探すようになる
コミュニケーション能力が身につく
人間関係が円滑になる
困難に立ち向かえるようになる

以上です。

これについて順番にお伝えしていきます。

考える能力が身につく。

ゲームは決して簡単ではありません。「ゲームをやりすぎると頭が悪くなる」と言われがちですが、それは大きな間違いです。
逆にゲームをすることで考える能力が養われます。これこそがゲームをすることへの最大のメリットです。
ゲームは頭を使うことが多いツールです。
ゲームには必ずステージがあり、段階が上がれば上がるほど難易度も上がっていきますし、この状態は初心者から中級者にレベルアップした状態ともいえます。
なので、いつまでも初心者のままの状態で中級者の敵に挑戦したとしても負けてしまうことは目に見えていますよね。

つまり段階に合った対応をしていかなければステージをクリアすることは非常に困難な状態となります。
このように段階に合った対応をしていくためには考える能力が必要になります。そして、ゲームをクリアしていけばいくほど、自然と考える能力が身に付き、やがては仕事やプライベートでも自然と考える能力が身についていくのです。
これがゲームをすることへのメリットなのです。

挑戦意欲が増す。

ゲームをプレイし続けると挑戦意欲が増します。
これこそがゲームをし続けるメリットです。
ゲームも考える能力が必要です。そして、そうした先に全クリという目標を達成することができます。
なお、このように考える能力っていうのは、どんな場面でも必要になります。
仕事だって「どうしたら効率よくできりょうになるか」とか、「ブログでどのような記事を書いていけば、読み手の心に響くか」などというのも、結局のところ考える能力が必要となるんですよね。そして、考えたことを実際に行動に移して成果が出るとすごく嬉しくなることでしょう。こうなれば、モチベーションまでもが上がり一石二鳥じゃないですか?
このように、成果として顕著に表れることで、きっと挑戦意欲も増すことでしょう。挑戦することが増えれば増えるほど、あなたは周囲と差を広げることだってできるでしょうし、もしかすると、今まで思い浮かばなかったアイデアだって浮かぶこともあるかもしれませんよね。
これこそが、ゲームをすることで得られる特権なのです。

諦めない精神が自然と身につく。

視覚障碍者がゲームをできるようになれば、諦めない精神が自然と身に付きます。
視覚障碍者がゲームをすること自体すごく勇気が必要なことですし、最初は誰もが抵抗感を感じるものなのですよね。ゲームをプレイしたことがない人にとっては余計に抵抗感があるはずです。でも、その壁を乗り越える決意をしてゲームをプレイするということは本当に素晴らしいことです。
もう、この時点で諦めない精神が身についたということです。
「たったそれだけで諦めない精神が身につくの!」と思うかもですが、壁を乗り越えること自体決して簡単なことではないんですよね。
転職をした人やYouTube活動をすでにしている人はきっと経験があるかもしれませんが、行動の一歩を踏み出すことってすごい怖くなかったですか?
これは恐怖心と戦っている状態です。
しかし、その壁を打ち破った先に楽しいという感情が起きるものなんですよね。そして、「楽しい」と思えるからこそ、例え壁にぶち当たったとしても工夫を怠らないのですよね。これこそが諦めない精神なのです。

できない理由を探すのではなく、できる理由を探すようになる。

ゲームをプレイする前は、もしかするとできない理由と言い訳材料を常に考えていたことでしょう。
厳しい言い方かもしれませんが、できない理由を探すことって逃げ道を作っていることと同じことですし、そういう考えをするのはすごく簡単なことです。
ゲームってできない理由を探せば、その時点で試合終了ですからね。そして、できない理由を考えている限り一生ゲームをクリアすることは不可能でしょう。

しかし、「ゲームをプレイする」と決心したあなたはどうでしょうか?きっと考え方までもが変わっていることでしょう。
「ゲームをする」という自分軸に変わっているので、できない理由よりもどうやってできるかを必死になって考える方が多くなっていることだと思います。例え難関なステージであってもです。
この時点ではもう「どうやったらこのステージをクリアできるか」という考え方にもシフトできているので、挫折するよりも逆に粘れる精神までもが身についていることでしょう。
そして、苦労したステージをクリアした時はきっと声を思わず張り上げることだと思います。
こうして悔しさから喜びにも変わっていき、やがては経験値となっていくことだと思います。

コミュニケーション能力が身につく。

ゲームをしていくことで経験値が上がっていきます。そして、同時にコミュニケーション能力が身に付きます。
「たったゲームだけでそんなことあるのかよ!」という意見があるかもですが、本当にあるのですよ。
ゲームの世界でも色々なキャラクターがいて、その会話のやり取りを聞くだけでもコミュニケーションの勉強になるんですよね。
具体的には「こういうキャラクターはこういうことを考えているのかぁ~、俺にはそういう考えが出なかったな」や、「このキャラクターはナルシストだから、こういう風に対処しよう」など、ゲームをプレイするだけで自然とコミュニケーション能力までもが身について一石二鳥ですよ。
僕個人的にはゲームをするなら、ただボスに勝負するだけではなくて、このようにキャラクターと敵同士の会話を聞くのもすごく最高な時間だと考えています。
そうしていくことで、仕事の人間関係も円滑になっていくかとも思います。これこそが、ゲームをプレイする醍醐味でしょう。

人間関係が円滑になる。

ゲームをするだけで人間関係が円滑になります。なぜならば、ゲームには必ずキャラクター同士の会話があり、その会話のやり取りを読むだけで脳にインプットされるからです。
キャラクターの種類によっては素直なキャラクター、大人しいけど、いざという場面で意見を言うキャラクター、意地悪なキャラクターも中にはいます。
人間関係って必ずしもマニュアル通りにいくことってないですよね?中には無茶ぶりをしてまででもお願いをする人や、ナルシスト的な言動をする相手に対処しなければいけません。友達であれば距離を置けばよいだけですが、家族や職場内にこういう人達がいると本当に困りますよね。
ところが、こういう時にゲームをしていると臨機応変に対応できるので最強ですよ。

困難に立ち向かえるようになる。

ゲームをしていると忍耐能力までもが身に付きますし、ゲームって決して簡単じゃないからこそ粘りが必要なんですよね。
そして、難関なステージによっては何度も挫折をすることでしょう。この挫折こそがゲームでいえば困難な状態です。
この状態の中で諦めるかどうかで、あなたの未来が大きく左右されるといっても過言ではありません。
ここで諦めれば厳しい言い方かもしれませんが、あなたはゲーム以外の場面であっても逃げ癖が強い可能性があります。
なお、「困難」というのはゲーム以外に人間関係の場面でも必ず起きます。
どういうことかというと、例えば人間関係で何かトラブルが起きた時に必ず誰かの責任にしたり、言い訳ばかりで自分を正当化するようになります。

あなたはこういう経験はありませんか?すぐに諦めたり、逃げていては一生自分を顧みることはできないですよ。
その一方で、難関なステージでありながらも、挫折と戦っている状態が困難に立ち向かっているということです。
困難に立ち向かった先にゲームをクリアすることができますし、やがては「成功」という実績を積み上げることもできるのですよね。
ゲームをクリアしたという実績が増えれば増えるほど、自然と人間関係も円滑になるのですよね。
このようにゲームで積み重ねてきた経験があるからこそ、相手を好きになる努力ができたり、相手に関心を持てるようにもなるはずです。
また、「この人が好きなことは何なのか」や、「この人にどういうことを言えば喜ぶか」ということなどを自然と考えられるようにもなることでしょう。

これこそがゲームをすることへのメリットなのです。

実体験あり、ゲームをプレイして変わったこと。

実はというと僕は弱視時代からよくゲームをしていました。しかし、全盲になって数年間はゲームとは無縁になりました。
全盲になり始めた当時は何も情報がなかったので、「見えないからゲームはできない」と思い、だんだんとゲームに対して興味がなくなっていったのです。
ところが全盲になって数年が経過したある日に、僕の価値観は変わりました。それが「やっぱり全盲になってもゲームがしたい」ということだったのです。
このようなことを思っていたので、全盲になりたての時も心の奥ではきっとゲームに対しての思いを捨てきれなかったのだと思います。そうじゃないと、「全盲になってゲームをしたい」という発想にはならないですからね。
そして、この思いを捨てずに行動し続けたからこそ、ついに一昨年の9月に師匠との出会いでゲームに再挑戦することができました。
この瞬間、僕の願いがようやく叶ったのですごく嬉しかったのです。

ここから毎日ゲームをするようになり、僕の趣味が再び蘇った瞬間でもあったのです。
実はというと、僕は弱視時代よりも全盲になった今の方がゲームを楽しんでいるような気がします。
弱視時代は完全攻略本を買っていたにも関わらず、難関なステージになると必ず挫折して、すぐに飽きていました。挫折をしたとしても調べれば済む話だったのに、とにかくそれすらも面倒臭かったんですよね。
なので、どんな場面でも考えることが苦手だったので、分からなかったらすぐに誰かに聞くなど、楽することしか頭がなかったのですよね。俗にいう他人に依存していた状態だったのです。

弱視時代はこんな人間だったので、「全盲になってゲームはできるかな」という不安な気持ちがあったのは事実です。しかしながら、全盲になってゲームをプレイすると、自然と考える能力が身についていました。
とは言いつつも、難関なステージになればもちろん挫折しますが、「全盲になってもゲームをしたい」という僕の本心には嘘はなかったのです。
こういう気持ちがあったからこそ、難関なステージに何度も試行錯誤を繰り返しながらでも、必死に粘り続けました。そして、無事に全クリをすることができたのです。
こういう実績が増え続けたことで、自然と困難に打ち勝つ能力までもが身についていました。そして、仕事や普段の日常生活の場面でもできない理由を探すのではなくて、「どうすれば行動できるか」ということを考えられるようにもなりました。
全盲になってゲームに再挑戦し始めてから、仕事で失敗したり、大きな壁にぶち当たったとしても気持ちの切り替えしが早くなった気がします。
もちろん、人間なので感情はあるので、落ち込んだり、悔しい気持ちになりますが、それでも引き摺ることがかなり減りました。
また、人間関係の面でも人と衝突することがかなり減りました。ゲームをする前の僕は常に相手の顔色を窺っていたので、常に他人のご機嫌までも取っていたのですよね。
手に「こうして欲しい」とか、「このような反応をすべき」と相手に期待をしていたので、こちらの思う反応じゃなければイライラしていましたからね。常にこういう思考だったので、人と衝突するのは当然ですよね。

ゲームをやり始めたことで、自然とこういう思考も徐々に断ち切れるようになりました。
ゲームの力は本当に素晴らしいですよ。
もし、全盲になってこのままゲームに再挑戦していなければ、きっと今も誰かに依存していたかもしれません。そして、永遠と考える能力も身につかない状態のまま、年を取るだけの人間になっていたかもしれません。これって考えるだけでもすごい恐ろしいことですよね。
全盲の当事者の僕が実際に経験したからこそ言えるのですが、「ゲームに再挑戦して本当に良かった」と思っています。
ゲームで人生が変わることは間違いないですよ。最初は行動に踏み切るまでには時間がかかるかもしれませんが、その先に大きな世界が待っている
と思います。
あなたの行動次第で、きっと未来が大きく変わるはずですよ。さぁ~、最初の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?後はやるかやらないかだけです。

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