当時は腰痛施術が苦手で挫折した。洗脳から解放されて気づいたこともある。

こんにちは。
あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師のたかほしです。
本日もお読みいただきありがとうございます。
今回は私が腰痛治療ができるまでに、様々な挫折と苦難があったことについてシェアさせていただきます。
 私は学生時代、社会人になっても挫折を経験しました。
 あの挫折があったからこそ、「腰痛治療が得意になった」という今の私があります。

学生時代の苦い思い出は、「腰を効かせることができず『申し訳ない』」という気持ちだった。

専攻科に入学して3年間はあん摩の実技がありました。
 あん摩事態が苦手でしたが、特に腰の実技は苦手でした。
 台二なってくれた先生や同級生からは、「腰は全然効かない」と言われていた落ちこぼれでした。
 でも、先輩のみんなや同級生は私の腰をしっかりと押してくれていたので気持ちよかったです。
 気持ちよかった半面、「私が効かすことができなかった」という悔しさはありました。
 それに加えて実技は何組かに分かれてペアーになってお互いやり合いをしていたのですが、私の相方には腰を効かすことができず、他のペアーのみんなは「腰気持ちいい」という声が聞こえてくるのが歯がゆかったです。
 ですので、私の相方になってくれた人には、いつも「腰を効かすことができず『申し訳ない』」という気持ちだったのです。

このような気持ちで臨床実技に臨んでいた。

専攻科の2年生と3年生になれば臨床実技も始まりました。
お客様は私の技術に対して常に「気持ちいい」と言ってくれていましたが、「嘘つけ?本当は効いていないん違うのか?」とお客様の心を疑っていながら、ビクビクして実技をしていました。

 でも、せっかくお客さまも褒めてくれているので、素直に「ありがとうございます」と返事しました。
 こういう状態で学生を卒業して、社会人になりました。

社会人入社1か月後に気付いたこと。

社会人になってすぐに研修がスタートしました。
そして、先輩の先生方の体を借りて練習させていただいたり、時間があれば指立てをしました。
毎日が指立てや先輩方の背中押しなどといった地獄の日々がスタートしました。
研修中、が痛くて背中押しを手抜きしたこともありました。
 社会人になると学生時代のように甘くはなかったです。
先輩から「全然圧が入っていない」とか、「ちゃんと指縦しているのか?」とか、「そんなんじゃぁ~、いつまで経ってもデビューできないぞ」と厳しい指摘がありました。
学生時代にいかに手抜きをしていたかが職場で現れてしまいました。
最終的には指の圧が入ることと、体重をきちんと乗せたら力を入れなくても効くということに気づいたのが、入社して1か月のことでした。
これって実は恥ずかしい話、学生時代から知っておくべき内容のことだったのです。
自分の不器用さに気づきました。
 「何で?今になって」と悔しがるばかりでした。
 これら2つのことができるようになれば、「ちゃんとあん摩はできる」と確信してがむしゃらに練習しました。
ようやく圧が入るようになり、デビューすることができました。

デビュー2日目に大事件が起きた。

僕は3か月間の研修を終えて無事にデビューすることができました。
しかしながら、デビュー2日後「腰痛のお客様を怒らせて帰らせてしまう」という大事件が起きました。
そのお客様は「腰の外側をしっかりと効かさないと満足しない」ということだったのです。
 私は当時、先輩から教えてもらった「肩から足に下りていく」というオーソドックスなやり方しかできなかったのです。
いわゆるマニュアル人間だったのです。
 するとぉ~~~!!!
お客様は私に対して、「私は腰の外側が一番しんどいから、しっかりその治療をしてほしい」と言われました。
 私は当時腰痛治療、そもそも腰は苦手だったので、「あぁ、ハードルが高い」と思い治療していると、70分の予約から「30分に短縮できない?」と言われたのです。
そして、更に「全然効かないから誰かに代わってくれない?」と言われましたが、私はそれでも粘りたいという気持ちが勝り聞く耳を全く持ちませんでした。
 すると、お客様が「もういいは。帰る」と言って怒って帰ってしまいました。
 非常に悔しかったです。
もし、「『誰かに代わって』と言われて素直に変われば展開は変わっていたのかもしれない」と反省しました。
この事件があったので、もう一度研修からやり直しとなりました。
そして、再デビューしても挫折の繰り返しでした。
出張治療でお客様を担当した時も「お前の技術じゃ物足りないから帰れ」や、お店に来店してくれたお客さんには皮膚を捏ねる揉み方しかできなくて、「お前みたいな下手くそな技術者は初めてや、もう帰る」
と怒らせたことがありました。

いずれも腰痛治療のお客さまでした。
 これらのクレームだらけで、先輩の先生や後輩の先生に呆れられたと思います。

クレームが出続けても研修をし続けた結果。

私はそれでもめげずに体重の乗せ方を研究するために、研修を続けていました。
 すると、だんだんとお客さまが増え始めたのです。
 そして、「腰痛治療で喜ばれた」という出来事がありました。
 それは仕事を始めて2年目が経過したときのことでした。
 当時デビューして4か月が経過したときに常連のお客さんの家で出張治療をしてクレームを出してしまったのです。
そして、私が1年半ぶりにそのお客様の家で治療をさせて頂いたのです。
すると、何とお客さんの方が私のことを忘れていたようで、逆に気に入って下さったのです。

当時を振り返ると、デビューして4か月経過したときの話です。
今でも覚えていますが、デビューして4か月後の10月末の夜に腰痛治療で出張治療の予約が入り、私が行くことになりました。
ちなみに、このお客様は週に1回出張治療の予約を入れてくれる常連さんだったのです。
そして、施術をした1週間後にそのお客さんから電話がかかり、「前回の先生
(私のこと)は
俺の思っているところ押してくれなかったから来てほしくない」と言われてしまいました。
そして、デビューしてから2年目が経過したとき、そのお客さんから「腰痛治療で出張に来てほしい」
という連絡が入りました。
その話を聞くと、当時デビューして4か月でクレームを出したという常連のお客さまでした。
 困ったのが、人がいないことと、その時間に間に合うタイミングの人がいなくて私しかいなかったこと、
頭を悩ませていて、上肢に相談しました。
「人がいないから、仕方ないから行ってこい」
「今の君では大丈夫やから」と言われて
その家に行かざるを得なくなりました。

こうなったら「ダメな時はダメなんだ。ただ2年前よりは俺は成長しているから大丈夫」と言い聞かせながらその家に向かいました。

 到着して治療をさせていただくと、お客さんは私のことを忘れていたのかわかりませんが、普段と変わらず私も治療することができました。
施術が終わり1週間が経った時のことでした。
 私が公休の日にそのお客様から「『前回の先生よかったから、今日も来てほしい』というご指名があった」という連絡を先輩から教えてもらいました。
 「嘘っ~~~???人違いじゃないのかぁ~~~~???」と
私は驚いてしまいました。

 研修を続けていくと、なぜかわからないけれども、いつもなら腰を押したら指が痛くて仕方なかったのですが、不思議と指は痛くなかったし、それに腰をを押すと圧が入っている感覚にもなっていました。
 台になってくれた先生から「もう一回腰を押してみて」と言われて、腰を押すと「体重がしっかりと乗って、腰に圧が入っているぞ」と言われました。
 すごく私自身も驚きました。
 ここから、クレームもどんどん減って、逆に腰にかかわらず、いろんなお客様から指名をしていただけるようになりました。
 逆に腰の治療が得意になる向上心につながり、「腰が痛い」という人にも施術できるようになっていました。
 いろんな先生の揉み方を観察したり、私の技術アップにつなげるために休みの日には治療を受けに行く事も増えました。
ここまで色々挫折を経験したことを書いていきました。
 あぁ、懐かしいし、「自分の昔の愚かさを見つめ直すための機会になったなぁ」と自分を振り返りながら書いていきました。
 これらの失敗と挫折があったからこそ、今の私があります。
社会人になり、デビューし始めた当時は本当に言われたことしかできなかったマニュアル人間でした。
 ようやく、人の話を聞いて、「この治療でどういうことを望んでいるのか」というお客様のニーズを考えて治療ができ始めてきたような気がします。
 正直まだまだつたない場面はあるかとは思いますが、全力で治療に取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

私が挫折で経験したこと

 正直、「この仕事をやめたい」と思ったことは何回もあります。
 でも、ここで諦めたら人間として失格だし「自分はこの程度の人間だ」と失望してしまうからという気持ちもありました。
 せっかく家族や先生の大反対を押し切ってまでつかみ取った資格なのでやめると約束を破ることにもなるからという気持ちもありました。

 「国家試験に合格した」ということは「あなたは、仕事をしてもいいよ」という認定証なのです。
 国家試験の合格は最低ラインの約束で、それ以上のみんなの約束は「一流の治療かになる」ということなのです。

ですので、学校の先生や職場の先生から
「お前の技術では一流にはなれない」ということばが悔しかったです。
 みんなから呆れられたときは正直寂しいこともありました。
 だけど、「何くそっ~~~!!!今に見てろ」という強い気持ちになれたような気がします。
 そして、「お前ら今に見てろ。覚えてろ、いつかは指名が取れる技術者になるから」と心の中で叫んでいました。
 こういう挫折と失敗が経験になって最終的に「腰痛治療が得意になろう」という気持ちにもつながりました。

私からの一言

 私は上司や先輩から「お前は一流の技術者になれない」とか
「今の状態じゃクレームだらけ」
「そんなんじゃいつまでたっても指名なんてもらわれんぞ」
「何年、何十年やっても一緒だな」
という嫌味を言われた中で毎日を過ごしていました。
挙句の果てにはみんなの前で僕の過去の大失敗を永遠と言われ続けたり、人がいる前で笑ったり怒られたこともありました。

 たいていこんな言葉を言われたらは折れそうだと思います。

 だけど、「『一流の治療家になる』と心に決めた以上はやり切る」という粘り強さはありました。
 逆にこれらの嫌味を言ってくれたことで私が当時腰が苦手だったのが「苦手な腰を将来得意になり、腰痛治療を得意にする」
というスローガンを決めるチャンスに恵まれたと思います。
 あの時は嫌で嫌でしかたなかったですが、嫌味を言ってくれた先生に感謝しています。
 あの嫌味と挫折を経験したことで今の私があります。
 そして、心が強くなれたこと、粘り強くなれたような気がします。

ある日、先輩から「みんな、厳しいことをいってくれてるのは君に期待してるからだよ」と言われて、
私にはまだ「期待」という見込みはあるんだと
めげずに献酬を続けていきました。

 そして、指名が増え始めたある日、先輩の先生が僕にこのようなことを言ってくれたのです。
「たかほし先生よく粘って頑張ったなぁ。指名が増え始めた姿をみんな見ているよ」だったのです。
 先輩方から認められたことで、更に気持ちを入れて仕事へと励んでいきました。
ここまで読んで違和感を感じた人は中にはいると思います。
実はというと、これらの先輩方のことばというのは、ただの綺麗事だということに気付いたのです。
10年以上経ってようやく気付いたのです。
気付くのが遅いほど鈍感ですね。

本当に期待していれば、人前でマウントをしたり、バカにすることはしないと思います。

いい大人たちがこれに気付かず平気で人を傷つけて喜ぶ姿を見て僕の方が残念な気持ちになりました。
本当に期待しているのであれば、どんな状況に陥っても応援できる人だと思います。
これに気付かず洗脳され続けて、綺麗事を真に受けていた自分がものすごく悔しくて恥ずかしかったです。
正直、先輩方の綺麗事に失望しかなくて、退職を決意しました。

私がこの記事を書いた理由とは?

 これからどの仕事をするにしても目標を高く持つ人がいるかと思います。
そして、ゴールに向かって突き進むことでしょう。
 その中で挫折や失敗、成功につながるかはあなたの頑張り次第だと思います。
その中で、必ずあなたの足を引っ張るために嫌味や皮肉など心無いことを言う人も現れます。
その一方で、あなたのことを応援してくれる人も現れます。
大切なことはあなたの目標はあなたにしか叶えられません。
あなたは他人のために生きているのではありませんよね。
あなたのために生きているのですよね。
主人公はあなたです。
世の中頑張っている人に対して悪口を言う人がいますがそれは人道的にも道徳的にも反している行為です。
もちろん、人に迷惑をかけることはしてはいけませんが、人の夢を壊す行為はやってはいけないと思います。
あなたは真っ当な行動をしているのであれば例えバカにされようが、怒られようが堂々と貫いてもよいのです。
こういう一貫性が大切です。

 そうでないと、「怒られて嫌だ」とすぐに夢を諦めてしまうのです。
これは非常にもったいないことです。
悪口を言う人は夢を叶えられないから逃げているだけです。
だから、夢に向かって頑張っているあなたを引きずり降ろそうとするのです。

大切なことは建設的な意見は受け入れて、それ以外の心無い発言は無視しても大丈夫です。
アンチを相手にするだけ時間の無駄ですよ。

これさえ見分けることができれば、肩の力は抜けるのではないでしょうか。
僕も当時は「人の約束を破っては申し訳ない」という気持ちで仕事をしていましたが、今になると本気で「俺ってこの仕事が好きなんだ」と誇りを持てるようになりました。

当時「人の約束を破ったら申し訳ない」と思ってた時は、他人のために夢を叶えているようで疲労感が半端なかったです。
これを「本気でこの仕事大好き」と思えるようになってから仕事が楽しくなりました。
それと同時にモチベーションもアップしました。
そして、「腰痛施術が得意になろう」と思ってから、其の場凌ぎだけの施術ではなくて、根本的に腰痛を改善するための勉強も始めました。
ここから本業の勉強も加速していき、ようやくお客様から喜ばれることも増え始めたのです。
この答えに辿り着くまでにはすごく時間がかかりました。
これも不器用がゆえに答えを編み出せたと考えています。
このように粘っていること、頑張っている姿は必ず評価に繋がると信じてこの記事を書かせていただきました。

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