全盲になってゲームに再挑戦するきっかけがあったという話。そして、今はゲームにハマっています。

こんにちは。
たかほしです。
全盲になってゲームを楽しんでいます。
しかし、全盲になった当時はゲームから遠ざかり、
ゲームへの関心すらなくなっていたのです。
そして、今年の9月に全盲になってゲームに再挑戦して、コードオブプリンセスのゲームをクリアしました。

全盲になってゲームへの関心を失った時期があった。

弱視時代はゲームバカと言ってもいいほどゲームをやりまくりました。
ジャンルは色々やりました。
学校の休みの日になると、毎日のようにテレビを占領してゲームをやっていました。

全盲になって、家族や周囲の人がゲームの話をした途端に、
拒否反応が出るくらいゲームへの関心を失っていたのです。

全盲になっても好きなゲームのサントラを聞いていた。

全盲になってゲームはできなくても、
ゲームでよく聞いて、大好きになったサントラがありました。
それが、クロノトリガーのサントラです。
クロノトリガーのサントラは、CDをレンタルするくらい大好きなサントラが盛りだくさんあって、
さらに、iPhoneでもダウンロードするくらいクロノトリガーのサントラが大好きだったのです。

そのほかにも、ゲームボーイ時代の遊戯王のサントラなど
ゲームのユーチューバーを見て、
大好きなサントラを聞きながら、発信者の動画を見るのも楽しかったのです。

ゲームができなくても、動画を見たり、
好きなサントラを聞いて過ごしていたので、
おそらく、まだゲームへの関心はあったのだと思います。

全盲になってもゲームの楽しさを知る。

全盲になっても、ゲームを楽しめることを知ったのは、今年の春ごろの話です。
この瞬間、希望の光が見え始めたのです。
きっかけになったのは、ある友人から、
「テレビゲームを体験してみてほしい。」という声がかかったのです。
僕は全盲になって、ゲームから遠ざかっていたので、正直最初は乗り気ではなかったです。
しかしながら、「もしかすると、良い方向性に転ぶかもしれないから、ゲームの体験会の誘いに乗ってみよう。」と思うようになり、
そのゲームの体験会に行くことにしました。

そのゲームの内容は車のゲームで、
「上手に車を走らせることができるか?」という内容のゲームでした。
もちろん、僕は画面が見えないので、健常者の人に方向などをアシスタントしてもらいながら、
僕がゲームを操作するという流れで、ゲームをしていきました。

最初は、苦手意識があり、操作もぎこちなかったのですが、
時間の経過とともに、操作に慣れてきたのです。
この瞬間、「俺ゲームできるかも。」と思い、体験会が終わったときには、ゲームもできていたのですよ。

これがきっかけで、
「もう1度、ゲームに再挑戦しよう。」と決心しました。

ゲームができるまでの道のりとは?

ゲームの体験会がきっかけで、
「もう1度ゲームをしよう。」と思い、行動をひたすらしました。
電気屋に行って視覚障碍者のゲームの実績や、
視覚障碍者の情報が集まっている福祉施設などにも足を運びました。
ところが、「あまり、全盲の人がゲームをしている。」という情報を集めることができませんでした。
ほとんどの人から、「全盲の人のゲーム実績がない。」という答えがほとんどでした。

僕はそれでも諦めずに、
YouTubeを見たり、
情報の多い東京まで電話で問い合わせをしたり、
ツイッターやインスタグラムを見て情報を集めました。
それでも、情報を集めることができないまま、日々をどんどんと迎えていきました。

僕が諦めそうになった、ある日のことです。
ゲームの体験会が終わった今年の6月ごろに、地元のとある施設の職員の方にゲームの情報を教えていただいたことを思い出したのです。
もう1度、当時ゲームのことで問い合わせしたその職員の人に電話で問い合わせをしました。
すると、何とその職員の方も全盲の人だったのです。
そして、僕はその職員に「僕もゲームをしたい。」と正直に話をすると、丁寧に対応して下さったのです。
僕はその直後、ゲームの体験をするために、「その職員がいる施設に足を運ぼう。」と即決しました。

ゲームを体験して感動した。

ゲームを体験した結論は、すごく感動しました。
というのが、全盲も楽しめるゲームの種類がたくさんあることを知り、すごく驚いたのです。
僕はここから、毎週ゲームの体験をするために、その施設に行くようになりました。
そして、「ゲームができるぞ。」と確信に変わった瞬間、早速アマゾンでゲームを購入しました。
このときは、ためらうことなく即購入でした。(笑)

僕が全盲になって初めて挑戦したゲームとは?

僕が全盲になって、最初にチャレンジしたゲームが、「コードオブプリンセス。」です。
このゲームはストーリーが進むにつれて、敵が強くなっていくのです。
このゲームの魅力さは、
ステージのオープニングから終わりまで、キャラクターが話している内容を教えてくれるのです。
敵と戦うときに、攻撃が当たった時のヒット音も教えてくれるのです。
その一方で、攻撃したときに、ヒット音がしなかったときは、「空振りしている。」という判断材料として楽しめます。

ほとんどのゲームが、そうなのですが、キャラクターが話している内容は音声では教えてくれません。
しかし、コードオブプリンセスは、すべて音声で教えてくれます。
これこそが、ほかのゲームと違って、我々全盲の視覚障碍者にも優しいゲームです。

これにすごく驚いて、全盲の僕がゲームを再開するきっかけになったのです。

時には敵に50回近く負けてめげそうになりましたが、
試行錯誤の末、何と1か月ですべてのストーリーを制覇したのです。
ゲームを制覇しても、今でもプレーするほど、
コードオブプリンセスを愛しています。(笑)

ゲームを購入してから、ゲームが届くまで長かった。

アマゾンで、ゲームを購入してゲームが届くのがめちゃくちゃ楽しみで仕方なかったです。
ゲームが届くまでに3~4日待ちました。
待っている間がめちゃくちゃ長かったです。(笑)
そして、ゲームが届いた瞬間、
ヤッター。俺のゲームが届いたゾー。」
「めっちゃ。うれしい。」とめちゃくちゃはしゃいでいたのを今でも覚えています。
ここから、ゲームができるための環境設定など施設の職員の方に手伝っていただき、
ようやくゲームができるようになったのです。
設定を手伝っていただいた施設の職員や、家族にはすごく感謝しています。

今ではゲームを楽しんでいる。

ゲームが届いてから、
僕にとっては、スマホの次に大切なのがゲームです。
それほど、ゲームは僕にとっては会い方です。(笑)。

今では、電車の中や、
家で時間を見つければ、必ずゲームをしています。
「全盲もゲームができる。」という楽しさを知ってから、1日が充実しています。
今では気持ちがふさがってイライラしたときは、
ゲームでストレス発散しています。
すると、5分もしない間に、気持ちが基に戻っています。
僕にとっては、ゲームはすごく気分転換するためのツールにもなっています。

ゲームで僕の人生は変わった。

大げさ化もしれないですが、
僕はゲーム、そして、コードオブプリンセス制覇がきっかけで人生は変わりました。
それが、こうして、ブログを毎日書いたり、
更に新しいゲームに挑戦するなど、本当に人生が変わりました。

今ではゲームに再挑戦する大本になったきっかけが、
今年の春のゲームの体験会です。

もし、あの時ゲームの体験会を断っていたら、僕はおそらくゲームの再挑戦もしていなかったと思います。
それとともに、「チャンスってすごくありがたいな。」と思った瞬間でした。
これからもチャンスをよいきっかけにつなげていきたいと思います。

ゲームのことを丁寧に教えていただいた職員の方を始め、
ゲームができるための環境設定をしてくださった周囲の人にはすごく感謝しています。
この場を借りて、もう1度感謝申し上げます。
これからも、全盲であってもゲームに挑戦していきたいと思います。

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